『パラサイト 半地下の家族』の”ドラッグ”の意味とは
初めまして。映画大好きな理系男子のオレンジです。
映画「パラサイト 半地下の家族」を観た人は、作中で度々出てきた”ドラッグ”というワードが気になりませんでしたか?
私はとても気になりました。
監督はどういう意図で”ドラッグ”をいう言葉をストーリー中に入れ込んだのでしょう。
深い意味がありそうなので、自分なりに考察してみました。
”ドラッグ”の意味が気になる方は、この記事を参考にしてみてください。
パク夫婦にとって”ドラッグ=異常”
パク夫婦の夫「ドンイク」は、”ドラッグ”に対して否定的な発言をしていました。
キム家の長女「ギジョン」がドンイクの運転手を辞めさせるために、わざと自分の下着を車に置いていったのを覚えていますか?
その下着を見つけたドンイクは、妻「ヨンギョ」に対して次のような発言をしています。
「下着を履き忘れるだなんて、”ドラッグ”でもやっているのだろう」
これはつまり、ドンイクにとって
”ドラッグ”=異常
ということを意味します。
パク夫婦にとって、あくまでも「ドラッグは異常な人が使用するもの」だということをまずは覚えておきましょう。
パク夫婦もドラッグ使用経験あり
場面変わって、ソファ上でのラブシーン。
行為中、ヨンギョがドンイクに「ドラッグ買って」と言っていましたよね。
映画中にドラッグの使用シーンはありませんが、この発言から、パク夫婦はドラッグの使用経験があることが分かります。
(おそらく、行為中にドラッグを使用していたのでしょう)
つまり、パク夫婦は”ドラッグは異常”という認識を持っているにも関わらず、自分たちがドラッグを使用することには何の抵抗もないのです。
貧民がドラッグを使うことについては否定的なのに、自分たちは平然とドラッグを使う。
これは、
「富裕層は何もかもが許される」
という驕りの表れではないでしょうか。
この映画の”ドラッグ”から学ぶこと
結局、どれだけ金持ちで高貴な富裕層も、内に秘めた欲望は貧困層と変わらないのです。
富裕層と貧困層の違いは、”お金を持っているかどうか”だけ。
富裕層の思考や行動は貧困層と大して変わらないということが、この映画のメッセージの一つと受け取ることができます。
富裕層は自分たちの権力にあぐらをかき、普通では許されないことでも平然とやってのける、ということなのでしょう。
『パラサイト 半地下の家族』の”ドラッグ”の意味まとめ
「パラサイト 半地下の家族」の作中で出てきた”ドラッグ”の意味は理解できましたか。
この映画は”社会格差”を主題としているので、”ドラッグ”もそのテーマを象徴しているのですね。
「お金持ちは何もやっても許される」というのは考えたくないですが、現状そうなってしまっているのかもしれません。
改めて、この映画は様々なことを学べるなと思いました。